2008年01月16日
2008年1月14日 社会の恩

 今日は朝4時起床。5時からの会合に出席。その後一旦家に戻り事務処理し、昼過ぎから夜にかけて、昨日に引き続き三和区の「どんど焼き」に参加して一日が終了しました。

 ところで、本日の朝の会合では「土井 利勝(どい としかつ)」について学ばせて頂きました。安土桃山時代の武将であり、酒井忠世や安藤重信と共に「江戸幕府の三傑」と称された稀代の名宰相です。
 利勝にはこんなエピソードがあります。
 
 ある時、自身の居間に一本の糸くずを見つけた利勝は、隣の間にいた近習の大野仁兵衛を呼び付けました。利勝はその者を怒ると思いきや、糸くずを大切に持っているように指示。このやりとりを隣室で伺っていた家来たちは、糸くずを大事に扱う利勝を笑いました。
 それから3年後。利勝は不意に仁兵衛を呼び出し糸を持っているか確認したところ、きちんと持っていました。利勝はその糸くずで脇差の下緒のほどけてしまったのを結び直し、家老、家臣の主だったものを呼びこう伝えました。「三年前、自分のことを笑った者たちがいたが、言いつけを大切に守った仁兵衛の心がけは奇特である。仁兵衛に三百石を加増すべし。」
 この言葉に相変わらず怪訝な顔をする家来たちを見て、利勝はこう続けました。
「この糸は、元は唐(中国)の土民が桑を採って蚕を養い、そこから糸をつくって商人の手に渡したものである。商人はこれをもって荒れる日本海を渡り長崎の町人へと売り渡す。さらにそれを、京大坂の商人が買い取ってようやくここ江戸まで届けられた。このようにさまざまな人間が大変な思いをし作り運びきたって手に入ったこの糸を少しだからといって、ゴミとして捨てるならばきっと天から罰を被る、これは実におそろしいことである。そしていま、我が刀の下緒を結んだからといって終わりということではない。この糸きれをいま、預けておいてこれを大切にしまっていた仁兵衛から三百石で買い取ったのである。」
 
 この逸話から学ぶべきことは、たとえ一本の糸くずと言えども、その背後には様々な「社会の恩」が詰まっているということ。ここを意識し想像して初めて、心から感謝の念が生じるというものであり、その感謝の気持ちが社会に潤いを与えるのではないでしょうか。
 今朝の会では、このエピソードをもって「社会の恩」というテーマで学ばせて頂きました。

 本日は成人の日。新成人たちが「社会の恩」を意識し感謝の念をもって社会に貢献することを心から期待しますし、私自身も自戒の意をもって今後活動して参ります。

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