2010年03月07日
2010年3月6日 輝く小冊子

 今日は午前中、県立直江津高等学校の卒業式に出席。実は、上越市内ではこの他にも2つの高校が卒業式を迎えられたので、「どこに出席すべきか」と大変悩ましいところでしたが、一番先に案内状が来た直江津高校に出席させて頂くことに決断。誠に恐縮ながらも、他の2校は私の妻と秘書とで代理出席させて頂きました。ということで、どこが優先というわけではありませんので、あしからず。

 直江津高校に到着すると、「校長室」という名の来賓控室に通され、他の来賓の方々としばし懇談する機会を頂きました。その中で、各人の配布資料に入っていた「あかしあ」という小冊子に話題が及びました。これは生徒たちからの寄稿をもとに年1回作られているものだとか。すると、おもむろに校長先生が昔の「あかしあ」を棚から引っ張り出し、私たちに見せてくれました。
 
 私が拝見したのは第5号。この日に頂いたのが61号でしたので、56年前のものです。煤け・茶色シミ等、表紙に傷みが見受けられたので、壊れ物を扱うように丁寧に開くと、なかにはびっしりと文学たちが踊っていました。
 じっくり読んでいる時間がないため斜め読みしようとしましたが、文字たちがそうはさせてくれませんでした。例えば、6、7ページ目は学生からの投稿で、ペンネームは「田舎紳士」。書き出しはこうです。
 「何に恨みがあるか知らないが、恨みつらみの絶えないのが人生だ。すべて恨みであり、憤怒であり、不平不満の連続である。これでよくもまあ人間が生きていると思うと却つて可笑しくなる。・・・・・」
 この迫力!「これが当時の高校生なのか・・・」と圧倒されてしまいました。
 
 これ以外にも、多くの学生から寄せられた小説や詩などで構成されていて、そのどれもが同様の迫力を帯びていました。IT化が進み映像や情報があふれ出る今の世の中と違い、当時は文字が主なツールでしたので、それだけ気持ちが込もるのでしょうが、それにしても終戦直後の日本人の強烈なパワーは凄まじいですね。

 直江津高校は来年創立100周年を迎えますが、同時にその年度をもって中等教育学校に発展的に移行します。歴史ある県立直江津高等学校が姿を変えてしまうことは、地元の方々や卒業生の方々にとってまさに痛恨の極みでしょう。ですが、「あかしあ」に寄せられたような伝統・文化、そしてなによりも熱き直高魂は未来永劫ずっとこの地に生き続けます。直江津高校の偉大なる歴史に感謝するとともに、先人たちの想いを受け継ぐ中高一貫校の新たな一歩に大いに期待します。

Comments are closed.