活動

活動

2008年12月24日

活動記

2008年12月22日 まちづくりセミナー

 今日は月曜日ということで、いつものように謙信公広場前で朝の辻立ちを行おうと6時に目を覚ますと、ノドが痛く体が重いこと。昨晩の板倉の会合ではそれほどお酒は口にしなかったはずなので、どうやら息子の風邪がうつったのでしょう。ここしばらく体調が良かったので結構ショックですね。どこかで少し気が抜けてしまったのかしら。改めて気持ちを引き締めなければなりません。とりあえず大事をとって辻立ちはお休み。無念です・・・。
 午前中はゆっくり目に事務作業を行い、少し体調も良くなってきた午後から夕方まで挨拶まわり。

 夜、まちづくり市民塾「雪下駄」からお招きを受け、「県政から見た上越の課題・まちづくり」について20分講演して参りました。話の主な内容は以下をご覧下さい。
 「雪下駄」塾は2か月に1度開催されているようでして、どうやら今回で8回目とのこと。素晴らしい取り組みです。そして出席者の皆さんはいずれも町なかの重鎮たちばかり。正直、ちょっぴり緊張しましたね。
 私をトップバッターに、他の2名の県議からもそれぞれ20分ずつ講演して会は終了しました。
 その後、塾を運営される方から2次会のお誘いを頂戴したので、これを快諾。久々に雪がそぼ降る中、雪下駄メンバーの方々とともに美酒を酌み交わして参りました。皆さんの気さくなお人柄のおかげ様で、とても楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。
 2次会終了後、タクシー代行で帰宅。帰り道、運転手さんとお話させて頂くと、今日は結構な客入りだとのこと。私も嬉しくなります。歓楽街に人がもっと増えるようなまちづくりを目指し、私も尽力して参ります。

<講演レジュメ(要約)>
一、県政から見た上越市の課題について
 県内のパワーバランスの現状を見ると、様々な要素からどうしても新潟市に集中する傾向がある。こうした中で上越市がもっと輝くためには更なるアピールが不可欠であり、そのひとつが「まちづくり」にある。

二、私の考える上越市のまちづくり
⇒まちづくりには空中戦と地上戦を制する必要がある。

1、空中戦(個性の明確化)
・CIを基軸とした市のブランド化。
・農業を軸とした「アグリ都市」構想。産業の入口である直江津はシリコンバレーならぬ「アグリバレー」として個性を特化。一方、歴史商業都市である高田は、例えば、歴史・商業と農業とを絡めたときにどのような可能性が生まれるか検討するのもひとつ。

2、地上戦
①専門家の雇い入れ
・まちづくりは市民がやることが基本中の基本。
・自分たちが組織化するのもひとつだが、まちづくりのスペシャリスト(外部の人)を確保することが重要。地元の人たちがまちづくりで飯を食える人をどう確保するかが課題。
・専門家がいないとマーケティングの基本がままならない。例えば、ジャスコには企業の中にその専門家がいる。どれだけの市場があり、それぞれの年齢層がどうだとかの分析をしてから出店計画を立てる。
・カリスマがいればいいが、なかなかいない。諸外国の例を見てもそう。雇い入れる仕組みを考えていかないと。
・商店街の人がやっても片手間となってしまう。住民同士でおカネを払って、それをもって専門家を雇い入れる。併せて、そのためのまちづくりNPOを作るのもひとつ。
・その際、できるだけ商店街のひとたちは関わらず評議会の立場を貫いたほうが望ましい。最初はみんな盛り上がるが、おのおのの仕事が忙しくなってくると「おれはこんなにがんばっているのにあいつは・・・」という不満が間違いなく出てくる。
・アメリカではこうした雇い入れの仕組みが普通と捉えられている。あくまでもそこに住んでいる人はおカネだけをだす。千葉県市川市のように1%税制を作って財源にまわすのもいい。

※1%条例とは:市民(納税者)がボランティア団体やNPOなどの市民活動団体を選び、個人市民税の1%相当額を支援することができる市民活動団体支援制度のこと

②電脳空間の活用
 昨今普及の著しいインターネットにおける電脳空間・電脳市場もターゲットにしてはどうか。但し、その運営は、サイトの日々の細かなチェックや更新作業など、素人ではなかなか手を出すのが難しいのが実状。そこで、市や県の補助のもと、電脳アドバイザーといった方々を派遣できる仕組みを構築すべき。とくに若者をターゲットに。若者が自分で稼げるように。 

三、コンパクトシティ
・来る少子高齢化を見据えると、医療・介護サービスをどうするかが課題。居住と介護施設を併設したミックスユースの住宅など、いわゆるコンパクトシティの視点も欠かせない。
・青森では除雪を安くするなど行政コスト削減の目的でやった。果たして上越市の各町並ともそれでいいのかどうか、地域地域で考えやらなければならない。

四、まちづくりから観光へ
・まちづくりを進めることで交流人口を増やす。最近の傾向では、歴史ロマンを追い求めるよりも食や安らぎを求める観光客が増えているというデータもある。人間食べていたらそこに行きたくなるもの。ブランド力。これが観光にもつながる。
・少子高齢化の流れの中では、国内観光客も大事だが、外国人観光客、とくに人口増加・景気拡大傾向にある対岸の中国やロシアからどう観光客を呼び込むかの戦略づくりが鍵となろう。従って、外国人をもターゲットにしたまちづくりの視点も不可欠だ。

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